2011年8月22日

カイバ


アニメ『カイバ』を久しぶりに見ました。
みんな見て!布教活動中です。


湯浅監督作品は、学生の頃から相当好きだったので、カイバもDVD化してすぐに見ました。
泣きましたねー。
その後に『四畳半神話体系』が出て、もう絶対湯浅作品は予約して買おうと決めていました。
四畳半はお話も作画もとっても良くて、浅沼さんのナレーションも素晴らしく、本当に非の打ち所の無い作品って感じなんですけど、
カイバはもう本当に荒削りって感じで、きっと放送当時も(WOWOWでしかやってませんでしたが)視聴者置いてけぼりで、でもそんなのお構いなしだったに違いありません。
でもすごいストレートに言いたい事を表現していて、キャラクターの台詞だったりお芝居だったりが、いちいちグッとくるんですよねー。

※以下ネタバレを含みます。


作中、個人的に最も好きだったセリフは、12話の
チビワープ「お前なんか簡単に殺せるんだぞ!」
ネイロ「殺せるのなんか何も偉くない!!」
です。ネイロは本当に強いなぁ。って思いました。。

でも、一番好きなエピソードは、アビパのパッチの話かなぁ。
まさかの無限ループ。このエピソードに出てくるキャラはみんな好きでした。パッチもキルトも女研究員も赤ちゃんオヤジも。
悲しいんですけどね。
っていうか全部悲しいんですけどね。
悲しすぎて涙も出なかったのは、クロニコの話でした。クロニコを売ったおばさんも、勝手に記憶を改竄するお偉いさんも、我欲まみれなクセにちょっとかっこいいバニラも、結局手も足も出ない何も出来ないカイバも、みんなに振り回されるだけのクロニコも、みんなに対してなんかやるせない気持ちを抱いていました。
なんでこんなにもヒーローが居ないんだろうって。
でも本当にやるせなかったのは、どんなキャラクターでも完全な悪にはなりきれてないっていう部分かも知れません。すごいリアルで、悪い事しても自分や誰かを助けるためだったのに、結局誰も助からないっていう。。

やばい!カイバ語りたい事がありすぎる!
2話でね、バニラがコチュを殺しちゃうんです!もうそれが、すごい衝撃的だったんですよ!見ていて思わず「うっ・・・!!」って口から出ちゃうくらいに。
全くグロくはないんです。あんな絵柄だし、デフォルメされまくってるし。
でも殺す瞬間?シチュエーションがすごいリアルで、ひょっとしたらおれも常時拳銃を携帯して引き金に指をかけていたら、こんな風にはっとしたときに目の前の人を殺してしまうのではないか。。って考えさせられるくらい、ドキドキしてしまいます。
あのタイミングはマジで上手い。
ただただ尊敬するばかりです。


背景も絵柄も独特で、しかも序盤は謎だらけ。
とっても敷居は高そうで、普通のアニメ好きレベルじゃまず最後まで見る人は居ないと思います。でも、最後まで見ると感動します!たぶん!
多分、DVDで言うと2巻が一番わかりやすい内容になっています。あー、でも世界観とか知るのは1巻見ないとわかんないのかなぁ。
でもやっぱ最初から最後まで見て欲しいですね。
おれはコレ、劇場版にしても良いくらい素晴らしい作品だと思ってます。
『カイバ』オススメ!

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